2017年02月24日
「私を見てちょうだい」
(スコットランドの ある老人病棟から見つかったという作者不明の詩)
私を見てちょうだい 看護婦さん
いったい何を見ているの? 私の何を見ているの?
あんたがたに見える私は ただの不機嫌な顔をしたボケ老人でしょうね
ぼんやりとうつろな目をして 次に何したらいいかも分からない老人で
しょうね
ぼろぼろこぼしながら食べものを口に運び 「ちゃんと食べて」と大声で
言われても 返事もしない老人でしょうね
看護婦さんのしてくれることには知らん顔をして 年がら年中 靴や靴下の
片方を探している老人でしょうね
お風呂や食事を嫌がってみても どうせほかにすることもないからって
結局は言いなりになる老人でしょうね
どう?この通りでしょう?
これがあんたがたに見える私でしょう?
さあ 看護婦さん よおく目を開けて私を見てちょうだい
ここでじっと座って命令されるままに動き 言われるままに食べる私が
本当はどういう人間なのか教えてあげるから
私はね 10の歳には両親や兄弟の愛に囲まれた子どもだった
娘盛りの16には愛する人に巡り合える日を夢見る乙女だった
20歳で花嫁となり 心弾ませて 「この人に一生を捧げます」と誓ったのよ
25には母親となって 子どもたちのために心安らぐ家庭を築こうとした
30のころは子どももすくすくと育ち 親子は永遠の絆で結ばれていたの
40になると子どもたちは一人前になり巣立っていった
でも私は嘆かない 愛する夫がそばにいたから
50代は再び赤ん妨に囲まれ 我が子とともに孫たちの成長を見守ったわ
そして暗い日々がやってくる
夫が死んでしまったから・・・
行く末を案じて不安におののいたわ
子どもたちはそれぞれが子育てに精一杯だったもの
そこで思いは過ぎ去った愛の日々に飛んでいった
もう私は年老いてしまった
時の流れは情け容赦なく年寄りをおろかに見せ 身体をぼろぼろにし
美しさも精気もどこかへ追いやってしまう
そして かつての柔らかな心は石のように閉ぎされてしまった
でもこの朽ちかけた肉体の奥には 若い娘がいまだに棲んでいるの
この苦しみに満ちた胸は 今一度過ぎ去った日々を思い出しては
喜びにはずみ 悲しみにふさぐ・・・
もう一度生き直しているの
駆け足で通り過ぎていったあっと言う間の年月を思うと
人生のはかなさをつくづく思い知らされる
そうなの だから看護婦さん よおく目を開けて私を見てちょうだい
ここにいるのはただの不機嫌なボケ老人じゃない
もっと近くに寄って
本当の私を見てちょうだい!


私を見てちょうだい 看護婦さん
いったい何を見ているの? 私の何を見ているの?
あんたがたに見える私は ただの不機嫌な顔をしたボケ老人でしょうね
ぼんやりとうつろな目をして 次に何したらいいかも分からない老人で
しょうね
ぼろぼろこぼしながら食べものを口に運び 「ちゃんと食べて」と大声で
言われても 返事もしない老人でしょうね
看護婦さんのしてくれることには知らん顔をして 年がら年中 靴や靴下の
片方を探している老人でしょうね
お風呂や食事を嫌がってみても どうせほかにすることもないからって
結局は言いなりになる老人でしょうね
どう?この通りでしょう?
これがあんたがたに見える私でしょう?
さあ 看護婦さん よおく目を開けて私を見てちょうだい
ここでじっと座って命令されるままに動き 言われるままに食べる私が
本当はどういう人間なのか教えてあげるから
私はね 10の歳には両親や兄弟の愛に囲まれた子どもだった
娘盛りの16には愛する人に巡り合える日を夢見る乙女だった
20歳で花嫁となり 心弾ませて 「この人に一生を捧げます」と誓ったのよ
25には母親となって 子どもたちのために心安らぐ家庭を築こうとした
30のころは子どももすくすくと育ち 親子は永遠の絆で結ばれていたの
40になると子どもたちは一人前になり巣立っていった
でも私は嘆かない 愛する夫がそばにいたから
50代は再び赤ん妨に囲まれ 我が子とともに孫たちの成長を見守ったわ
そして暗い日々がやってくる
夫が死んでしまったから・・・
行く末を案じて不安におののいたわ
子どもたちはそれぞれが子育てに精一杯だったもの
そこで思いは過ぎ去った愛の日々に飛んでいった
もう私は年老いてしまった
時の流れは情け容赦なく年寄りをおろかに見せ 身体をぼろぼろにし
美しさも精気もどこかへ追いやってしまう
そして かつての柔らかな心は石のように閉ぎされてしまった
でもこの朽ちかけた肉体の奥には 若い娘がいまだに棲んでいるの
この苦しみに満ちた胸は 今一度過ぎ去った日々を思い出しては
喜びにはずみ 悲しみにふさぐ・・・
もう一度生き直しているの
駆け足で通り過ぎていったあっと言う間の年月を思うと
人生のはかなさをつくづく思い知らされる
そうなの だから看護婦さん よおく目を開けて私を見てちょうだい
ここにいるのはただの不機嫌なボケ老人じゃない
もっと近くに寄って
本当の私を見てちょうだい!


Posted by クーママ. at 21:00│Comments(0)
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